これまでの「教育成果の継承・発展」をめざして
徳島科学技術高校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。学校長の鎌田でございます。令和6年度の冒頭にあたり、ご挨拶を申し上げます。
本校は、平成21年4月に「世界をめざす技術者へ!」をスローガンに、徳島市内にあった2つの工業高校と県南にあった水産高校の3校を発展的に統合し開校いたしました。工業科と水産科を設置する新しいタイプの専門高校として、全日制課程と定時制課程(夜間)を併設し、進学希望者と就職希望者の両者に対応したカリキュラム(ハイブリッド型教育システム)を導入しています。この本校のハイブリッド型教育システムが、創立16年目を迎える本年度までの間にしっかりと確立された結果、国公立大学への進学者が2年連続で40名を超えるなど着実に成果をあげているとともに、開校以来15年連続で学校斡旋による就職内定率100%を達成しています。
また、平成25年度から文部科学省のスパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、工業科や水産科の専門性を生かした探求活動を実践すると同時に、ドイツや台湾の職業学校との技術交流に取り組んでいます。特に、昨年11月には生徒6名と教員3名が台湾の国立蘇澳高級海事水産職業学校(蘇澳海事校)を訪問して海洋分野の研究発表を行うとともに、姉妹校協定を締結して今後の科学技術交流と研究活動での協力を約しました。本年3月には、蘇澳海事校から生徒9名と教員2名が来校し、教育活動や部活動で交流を深めました。今後も、平成28年に姉妹校協定を締結したドイツのブリンクシュトラーセ職業学校と併せ、姉妹校との交流活動を進めてまいります。
さらに、本年度からはSSH第Ⅲ期の指定を受け、令和10年度までの5年間、探究活動や国際交流活動、カリキュラム開発などの研究開発に取り組むことになりました。生徒の科学的視野を広げるとともに、科学的思考力や探求力はもちろんのこと、主体的に活動できる能力や国際的なチームワークのもとで多様な主体と協働できる力など、将来の科学技術人材へと成長できる素養や能力の育成に向けて、第Ⅰ期の指定を受けてから11年に及ぶSSHの取組を一層深化・拡充・発展させてまいります。
本校のこうした素晴らしい現状は、卒業生をはじめ、これまで本校の教育に力を注いでこられた方々の思いと努力の賜物であります。今後も、現状に満足することなく、県内はもとより全国の専門高校を牽引する学校として、これまでの「教育成果の継承・発展」をめざして、生徒や教職員と共に、さらに一層力を注いでまいります。
令和6年4月
徳島県立徳島科学技術高等学校長 鎌田 敏文
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